変形性関節症・変形性脊椎症


関節や脊椎が変形する
 変形性関節症・変形性脊椎症は、関節や脊椎が主に老化によって変形し、痛みや運動障害を招く病気です。
骨と骨が連結している部分を関節とよびますが、骨同士(硬いもの同士)の摩擦を和らげるために
骨の端の表面は関節軟骨(クッションの役割)で覆われています。
その関節軟骨が変形をきたすケースを変形性関節症といいます。

 関節軟骨は新陳代謝を繰り返して弾力性を保っていますが、加齢とともに代謝が低下し、弾力性が失われ、
次第に擦り減ってきます。その結果、骨と骨が直接ぶつかり合う様になり、関節を構成する靭帯や関節包がゆるんで
引っ張られたり、圧迫されて、痛みが起こります。

 骨同士がぶつかり合ううちに、骨のふちに「骨きょく」というとげ状の突起が出来るのも特徴です。
主に膝に多く現れ、変形性膝関節症が今後ますます増えてくると思います。
 加齢のほかに、肥満・骨が完全に形成できていない少年期の激しいスポーツ・重いものを毎日運ぶ仕事なども
原因となります。

 一方、脊椎が老化して変形するケースが、変形性脊椎症です。縦に連なる推体と推体の間にはさまって、
クッションの役割をしている椎間板が薄くなり、推体のふちに骨きょく生じます。
また、骨きょくが近くの神経を圧迫すると、痛みやしびれなどの神経痛が現れます。

変形性関節症の分類
 変形性関節症は、体重がかかる股関節と膝関節に起こりやすく、原因によって一次性と二次性に分けられます。
一次性は、加齢が主な原因になります。変形性関節症の原因は、ほとんどが一次性で圧倒的に40〜50代の
女性に多くみられます。これは、加齢に伴い筋力の低下が著しく、骨粗鬆症になりやすいことも関わっています。
(女性ホルモンとも関係)また、体重が重いほど膝にかかる負担が増えるため、肥満の人は要注意です。
 二次性は、外傷や病気によって、関節が変形したり、機能障害を起こすものです。
変形性股関節症のほとんどは、二次性で、先天性股関節脱臼や臼蓋(きゅうがい)形成不全などの
形態異常が原因です。

変形性膝関節症の症状
 変形性膝関節症の症状は、関節の痛みです。最初のうちは、立ち上がったり、歩き始めるなど、
動作の開始時のほか、朝起きたばかりの時、関節とその周囲に鈍痛やこわばりを感じます。
こうした症状は、しばらく関節を動かしていると治まってきます。ところが、次第に痛みが関節部分だけに
限定され、運動中にも痛みが続く様になります。歩行時に痛みが強まるので、からだを傾けて足をひきずったり、
休み休み歩くようにることもあります。
 痛みのため関節を動かす機会が減ると、筋力が低下して関節への負担が増し、さらに痛みが強まるという
悪循環を招きます。関節の隙間を満たしている関節液(骨液)の流れもとどこおってしまい、関節が腫れて
変形してきます。
 症状が進行すると、寒い時や寝るときにも常に痛むようになってきます。

変形性関節症の治療
 最初に理学療法や、投薬、注射による薬物療法を行います。症状が改善しない場合は手術もあります。
[理学療法]温熱療法で、痛む場所にホットパックをあてたり、温シップを貼ります。
筋肉トレーニングも有効です。関節を支える筋肉を鍛えたり、血行を改善して痛みを和らげる効果が期待できます。
トレーニングは、毎日続けますが痛みや腫れがひどい時は、無理にしないで下さい。
[薬物療法]i痛みに対しては、抗炎症剤・鎮痛効果のある非ステロイド系の内服薬や湿布剤、軟膏、坐薬があります。
病院では強い痛みがある場合、関節液を抜いたり、副腎皮質ホルモン剤やコンドイチン硫酸ナトリウムなどの
関節軟骨保護剤を直接間接に注射します。

[手術]手術には、多くの方法があり、病気の程度や年齢、全身状態といった要素を考え選択されます。
 関節の変形がそれほど進行していない場合は、関節温存術が適しています。
一般には、骨の一部を切除して、変形して傾いた関節を正常な角度に戻し、金属で固定する骨切り術が行われます。
 骨の変形が高度で関節軟骨が消失している場合は、関節を切除して人工関節を入れる人工関節置換術が
行われます。人工関節には耐用年数があるため、主に60代以上の人に行われます。

日常生活の注意
 体重が増えると関節の負担も増えるので、太りすぎには注意して下さい。摂取カロリーを減らす為に
糖尿病の食事療法などの本を参考にするとよいでしょう。同時に消費エネルギーを増やすため、適度な運動も必要です。
温水プールでの水中ウォーキングや水泳は膝への負担が少なく、変形性膝関節症の人に適しています。
一回に30〜60分程度の運動を、週に1回〜2回続けます。
 日常生活では、長時間立ち続けない様にし、正座は避け、階段の上り下りを控えてエレベーターなどを使います。
重いものは出来るだけ持たないように配慮も必要です。トイレは和式より洋式の方が膝への負担が少なくてすみます。
 また、関節を冷やすと症状が悪化します。膝関節では、膝にサポーターをすると、保温のほか、関節を適度に
固定する効果もあり、痛みが和らぎます。夏場でも、冷房の効いた部屋では膝掛けなどを利用するとよいでしょう。
入浴時には、ゆっくりと浴槽につかって関節を温める様にします。

変形性脊椎症
 変形性脊椎症は、脊椎のどの部分にも起こりますが、特に体重による負荷が集中する腰椎や、重い頭部を支えている
頚椎に発生しやすい病気です。
 腰部変形性脊椎症の主な症状は腰痛です。最初の内は、鈍痛や腰のだるさが生じます。
立ち上がったり、歩き出した時に痛みが強まり、動いているうちに痛みが治まってくることが多いものです。
 症状が進行して、脊髄から身体各部に神経が枝分かれしていく部分にあたる神経根が圧迫されると、
足のしびれや冷感、知覚障害、筋力の低下などを招きます。
頸部変形性脊椎症は、首の痛みや肩こりが現れます。神経根が圧迫されると、腕や手指の痛みやしびれ、知覚障害などが
起こったり、細かい手作業がうまくできなくなるケースがあります。

変形性脊椎症の治療
 治療の基本となるのは保存的治療です。
[装具療法]急激な痛みに対しては、安静を保ったうえで、装具療法が行われます。
腰痛があるときは、布製の腰椎用軟性コルセットを装着し、首が痛む時は頚椎カラーで首を固定します。
[理学療法]ホットパックやマイクロウエーブ波による温熱療法は、患部の血行を即して痛みを和らげます。
入浴時には、ゆっくりと湯船につかりましょう。柔軟体操やストレッチ、筋力トレーニングを続けることが大切です。
 腰痛に対しては、腹筋運動や背筋運動が効果的です。
頸部の筋力の強化には、首を回す、頭を左右前後に倒す、肩の上げ下ろしをするといった運動をします。
[薬物療法]炎症や痛みを緩和する消炎鎮痛剤や、筋肉のこわばりをとる筋弛緩剤、血行を良くする
ビタミンEなどを服用します。骨粗鬆症を発症している時は、カルシウムやビタミンDも服用します。
[神経ブロック療法]病院での治療になりますが、痛みが強い時は、背中やおしりから局所麻酔薬を注射して、
痛みの伝達を遮断する神経ブロック療法が有効です。脊柱管に局所麻酔薬を注入する硬膜外ブロック、
椎間関節内やその周囲に注入する椎間関節ブロック、神経根に注射をする選択的神経根ブロックといった方法があります。

変形性脊椎症の日常生活の注意
 症状の悪化や再発の防止をするには、日ごろから正しい姿勢を保つことが大切です。
立つ時はあごをひいて背筋を伸ばすように心がけ、デスクワークの際には、腰・膝・足首がそれぞれ直角になるように
椅子の高さを調節します。
 また、長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張して腰痛や頚椎痛を起こしやすくなります。
日ごろから運動する機会が少ない人は、仕事の合間に体操や散歩をして、出来るだけからだを動かすようにしましょう。
腰や首、肩を冷やさない様にして下さい。 
 腰部変形腰痛症は、体重のコントロールも大切です。

自己管理が大切!
 変形性膝関節症・変形性脊椎症は、加齢とともに、何年・何十年とかけて、少しずつ進行します。
膝や腰、背中などに痛みがある人は、早めに対処しましょう。

 また、食生活を見直す、ちょっとした動作に気をつける、積極的に体を動かすことで、症状が改善することがあります。
日ごろから、自己管理する意識を持ち、関節に負担をかけないように心がけましょう。

変形性膝関節症・変形性脊髄症の改善・治療に・・・
コンドロイチン硫酸ナトリウム


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